Wed
01/25
2006
ぼくのこえ
僕の手はいつだって雲を掴むようだ。
伸ばしても伸ばしても
掴んでも掴んでも
握り締めてもみたけれど
掌を広げて見つめても目には映らない蒸気だけ残る。
消化不良だ。
少し前までは、軽やかに軽やかに
空を斬り、青を抜け、遠くへ遠くへ
詩を歌っていたけれど。
空気は凍りつき、酸化して、ボロボロと地面に転がった。
それは詩を忘れたカナリヤだ。
空気が締め付けるよう。
空気が錆び付くよう。
空気が音を立てている。
耳の鼓膜に響いている。
反響。
音色。
酸化した声と霞が残る手と反響する意識と
僕はもう
歌う事もできない
描く事もできない
思う事もできない
壊れた砂のお城にでも住もう。
くたばっていく自分の姿を鏡で眺め。
押し寄せる波の音を聞く。
あとはゆっくり瞼を閉じるだけ。
ぼくのこえは
酸化して
ぼくのては
硬直して
ぼくのいしきは
朦朧として
ぼくのなにか
ぼくのなにかが
ぼくのなにかいがいに
ぼくのなにかいがいのひとに
塵ひとつでも残ればいいのだけれど
自分の消える瞬間を思い描いて生きるようで
人間は思い出でもいきていける
消えれる瞬間を
望んでいても望んでいなくても
今か今かとまっている
僕は頑張って生きていく理由を知らない
でも
生きていかない手はない
どこにもいかない理由はない
私はとても
臆病だから
伸ばしても伸ばしても
掴んでも掴んでも
握り締めてもみたけれど
掌を広げて見つめても目には映らない蒸気だけ残る。
消化不良だ。
少し前までは、軽やかに軽やかに
空を斬り、青を抜け、遠くへ遠くへ
詩を歌っていたけれど。
空気は凍りつき、酸化して、ボロボロと地面に転がった。
それは詩を忘れたカナリヤだ。
空気が締め付けるよう。
空気が錆び付くよう。
空気が音を立てている。
耳の鼓膜に響いている。
反響。
音色。
酸化した声と霞が残る手と反響する意識と
僕はもう
歌う事もできない
描く事もできない
思う事もできない
壊れた砂のお城にでも住もう。
くたばっていく自分の姿を鏡で眺め。
押し寄せる波の音を聞く。
あとはゆっくり瞼を閉じるだけ。
ぼくのこえは
酸化して
ぼくのては
硬直して
ぼくのいしきは
朦朧として
ぼくのなにか
ぼくのなにかが
ぼくのなにかいがいに
ぼくのなにかいがいのひとに
塵ひとつでも残ればいいのだけれど
自分の消える瞬間を思い描いて生きるようで
人間は思い出でもいきていける
消えれる瞬間を
望んでいても望んでいなくても
今か今かとまっている
僕は頑張って生きていく理由を知らない
でも
生きていかない手はない
どこにもいかない理由はない
私はとても
臆病だから

